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2007.12.22

ワグネリアンへの第1歩

今宵は,TVにてNHK音楽祭2007ハイライトをみていた

そのなかで特に気に入ったのが
ファビオ・ルイージ(Fabio Luisi)指揮による
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(Sächsische Staatsoper Dresden Semperoper)
のワーグナー作曲・歌劇「ワルキューレ」Walküre第1幕
[ソプラノ] エヴリン・ヘルリツィウス
[テノール] ヴォルフガング・シュミット
[バス]   クルト・リドル

クラシック音楽を聴いて結構な年数になるが,ワグナーの作品を正面から聴いたのはこの度が初めての機会となる。管弦楽版や作品のごく一部に触れる機会は今までもかなりの回数があった。しかし,歌劇あるいは楽劇そのものを聴くことは今までなかった。
音楽的に凄いことはわかっているが,何しろ気楽には聴けそうにもないので今まで敬遠していたということ。
オペラの世界の大家という観点からいうならば,ヴェルディの方がいかにもイタリア的な唄の世界であってわかりやすく,とっつきやすい。そして,何しろ良い線をついているねえと理屈無しになじめる。そんなこともあって専らそちらの道に走りそうな具合だったのだが。

今宵は,番組の流れでたどり着いたのが「ワルキューレ」
一幕分だったが,それだけでも大変。
ワルキューレといえば,ニーベルングの指環(Der Ring des Nibelungen)の中の1作。ニーベルングの指輪を聴くことが大変なことは,さすがに私でも知っている。
この作品は4作からなり(「序夜と3日間のための舞台祝典劇」ということだそうな),リヒャルト・ワーグナーが35歳から61歳までの26年をかけて完成させた作品だとのこと。
この4部作の上演にはトータルで約15時間(休憩をカウントせず)も要するというとんでもない作品。
  序夜 『ラインの黄金』(Das Rheingold):2時間40分
  第1夜 『ワルキューレ』(Die Walküre):3時間50分
  第2夜 『ジークフリート』(Siegfried):4時間
  第3夜 『神々の黄昏』(Götterdämmerung):4時間30分
でも,好きな人が聴けば,陶酔の世界となるそうだ。
ホントに虜になるそうだ。
狂信者(心酔者)?ともなればワグネリアンと呼ばれるそうな。

今宵の演奏は,演奏会スタイルだったがそれでも,素晴らしいものだった。声楽と管弦楽を一体のものとして扱う技術とそれを展開させる演出。さすがに多くの信者を作り出すワーグナーの才能を感じざるを得なかった。
わずか1幕だったが(それでもかなり長い・・・笑),ワグナーに心酔する者の気持ちが少しばかりわかるような気がしてきた。これが舞台という視覚も含めた世界になれば,更に,人を違った世界に導くものなのだろうと。
一度は,全てにどっぷりつかってみたい。

なお,
ルイージはイタリア出身の指揮者だそうな。ドイツの伝統あるオケを,硬軟を織り交ぜた指揮で非常に良くコントロールしていたように見受けられた。そうそう聴けるものではないと思える素晴らしい演奏だった。ダイナミックな身体の使い方なのでそのスタイルをいつまで貫くことが出来るのか・・・・と心配してしまうが,見るものをスカッとさせる指揮ぶり。
私のワグネリアンへの道を切り開いてくれた演奏だったとすれば,ホントに感謝しなければならない。
いつぞやは生でその演奏を聴いてみたいものである。

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