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2009.06.05

ソーシャルレンディング仲介サービス

 借り手と(実質上の)貸し手(=貸付資金提供者,以下,資金提供者という)をインターネットにて募集して,オークションにて金利や当事者(借り手と資金提供者)が選別される。資金提供者は仲介サービス業者に出資(?)或いは融資(?)して,当該仲介サービス業者が手数料としての金利を上乗せして,借り手に貸すというシステムのようだ。借りる側には,無担保・無保証であり,金融機関から借り入れる際のローンの金利より低金利であるといったメリットがあり,資金提供者側は,手持ちの資金で利益を得ることが出来るといったようなことから,人気を集めているようだ。

 因みに,借り手からの返済が滞って不良債権化した際には,当該仲介サービス業者は,不良債権をサービサーに売却し,その売却代金から(実質上の)貸し手に対して配当のようなものが行われるとのことで,その意味で資金提供者(実質上の貸し手)が提供した資金の元本保証はない。
 借り手の選別の基準(与信基準[システムの利用資格?])等があるようだが,甘ければ貸し倒れのリスクは高くなる。
 貸し倒れのリスクの高いケースでも,モデル的には仲介サービス業者にとっては貸付リスクがほとんど無いのであって,資金提供者がそのリスクを負担することになるのだから,そのリスクを業者は十分に説明する必要があるだろうし,資金提供者は,システムを十分に理解するとともにそのリスクを十二分に把握する必要があるだろう。なお,資金提供者は,借り手の返済不能のリスク以外にも,当該業者が倒産したときのリスクをもかぶることになる。
 そのようなことを考えると,面白いビジネスモデルだとは思うが,実際のところ,どのような運営主体(業者)が,どのように運営しているのだろうか,という点に関心を持たざるを得ない。
 ところで,貸付業務についてはかなりの法的な規制があるところ,特に,不特定多数からの出資を求めるような場合には,いわゆる出資法等の規制もあると思われるところ,そのような各種の規制との関係では,どのようにクリアされているのだろうか。 
 なお,不特定対象を相手とするシステムではないとするために,会員を募って会員のみのシステムという形態とする方向性も考えられるが,会員募集が不特定多数となるだろうことを考えると,同じことだとも思える。

 システムを詳しく研究したわけではないので,雑感程度のものとなってしまうが,特に資金提供者においては,かなりの注意が必要だということになるように思われる。

平井利明のメモ

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