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2009.08.04

民法と商法における「無効」

民法と商法における「無効」という用語を含んだ条文。

平井利明のメモ

民法(明治二十九年四月二十七日法律第八十九号)
(公序良俗)
第九十条
 公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は、◆無効◆とする。
(心裡留保)
第九十三条
 意思表示は、表意者がその真意ではないことを知ってしたときであっても、そのためにその効力を妨げられない。ただし、相手方が表意者の真意を知り、又は知ることができたときは、その意思表示は、◆無効◆とする。
(虚偽表示)
第九十四条
 相手方と通じてした虚偽の意思表示は、◆無効◆とする。
2 前項の規定による意思表示の◆無効◆は、善意の第三者に対抗することができない。
(錯誤)
第九十五条
 意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、◆無効◆とする。ただし、表意者に重大な過失があったときは、表意者は、自らその◆無効◆を主張することができない。
(◆無効◆な行為の追認)
第百十九条
 ◆無効◆な行為は、追認によっても、その効力を生じない。ただし、当事者がその行為の◆無効◆であることを知って追認をしたときは、新たな行為をしたものとみなす。
(取消しの効果)
第百二十一条
 取り消された行為は、初めから◆無効◆であったものとみなす。ただし、制限行為能力者は、その行為によって現に利益を受けている限度において、返還の義務を負う。
(既成条件)
第百三十一条
 条件が法律行為の時に既に成就していた場合において、その条件が停止条件であるときはその法律行為は無条件とし、その条件が解除条件であるときはその法律行為は◆無効◆とする。
2 条件が成就しないことが法律行為の時に既に確定していた場合において、その条件が停止条件であるときはその法律行為は◆無効◆とし、その条件が解除条件であるときはその法律行為は無条件とする。
3 前二項に規定する場合において、当事者が条件が成就したこと又は成就しなかったことを知らない間は、第百二十八条及び第百二十九条の規定を準用する。
(不法条件)
第百三十二条
 不法な条件を付した法律行為は、◆無効◆とする。不法な行為をしないことを条件とするものも、同様とする。
(不能条件)
第百三十三条
 不能の停止条件を付した法律行為は、◆無効◆とする。
2 不能の解除条件を付した法律行為は、無条件とする。
(随意条件)
第百三十四条
 停止条件付法律行為は、その条件が単に債務者の意思のみに係るときは、◆無効◆とする。
(連帯債務者の一人についての法律行為の◆無効◆等)
第四百三十三条
 連帯債務者の一人について法律行為の◆無効◆又は取消しの原因があっても、他の連帯債務者の債務は、その効力を妨げられない。
(指図債権の債務者の調査の権利等)
第四百七十条
 指図債権の債務者は、その証書の所持人並びにその署名及び押印の真偽を調査する権利を有するが、その義務を負わない。ただし、債務者に悪意又は重大な過失があるときは、その弁済は、◆無効◆とする。
(婚姻の◆無効◆)
第七百四十二条
 婚姻は、次に掲げる場合に限り、◆無効◆とする。
一 人違いその他の事由によって当事者間に婚姻をする意思がないとき。
二 当事者が婚姻の届出をしないとき。ただし、その届出が第七百三十九条第二項に定める方式を欠くだけであるときは、婚姻は、そのためにその効力を妨げられない。
(縁組の◆無効◆)
第八百二条
 縁組は、次に掲げる場合に限り、◆無効◆とする。
一 人違いその他の事由によって当事者間に縁組をする意思がないとき。
二 当事者が縁組の届出をしないとき。ただし、その届出が第七百九十九条において準用する第七百三十九条第二項に定める方式を欠くだけであるときは、縁組は、そのためにその効力を妨げられない。
(被後見人の遺言の制限)
第九百六十六条
 被後見人が、後見の計算の終了前に、後見人又はその配偶者若しくは直系卑属の利益となるべき遺言をしたときは、その遺言は、◆無効◆とする。
2 前項の規定は、直系血族、配偶者又は兄弟姉妹が後見人である場合には、適用しない。
(遺贈の◆無効◆又は失効の場合の財産の帰属)
第九百九十五条
 遺贈が、その効力を生じないとき、又は放棄によってその効力を失ったときは、受遺者が受けるべきであったものは、相続人に帰属する。ただし、遺言者がその遺言に別段の意思を表示したときは、その意思に従う。

商法(明治三十二年三月九日法律第四十八号)
第六百三十一条
 保険金額カ保険契約ノ目的ノ価額ニ超過シタルトキハ其超過シタル部分ニ付テハ保険契約ハ◆無効◆トス
第六百四十二条
 保険契約ノ当時当事者ノ一方又ハ被保険者カ事故ノ生セサルヘキコト又ハ既ニ生シタルコトヲ知レルトキハ其契約ハ◆無効◆トス
第六百四十三条
 保険契約ノ全部又ハ一部カ◆無効◆ナル場合ニ於テ保険契約者及ヒ被保険者カ善意ニシテ且重大ナル過失ナキトキハ保険者ニ対シテ保険料ノ全部又ハ一部ノ返還ヲ請求スルコトヲ得
第六百四十八条
 保険契約者カ委任ヲ受ケスシテ他人ノ為メニ契約ヲ為シタル場合ニ於テ其旨ヲ保険者ニ告ケサルトキハ其契約ハ◆無効◆トス若シ之ヲ告ケタルトキハ被保険者ハ当然其契約ノ利益ヲ享受ス
第八百五条
 救助ニ従事シタル船舶カ汽船ナルトキハ救助料ノ三分ノ二、帆船ナルトキハ其二分ノ一ヲ船舶所有者ニ支払ヒ其残額ハ折半シテ之ヲ船長及ヒ海員ニ支払フコトヲ要ス
2 前項ノ規定ニ依リテ海員ニ支払フヘキ金額ノ分配ハ船長之ヲ行フ此場合ニ於テハ前条ノ規定ヲ準用ス
3 前二項ノ規定ニ反スル契約ハ◆無効◆トス
第八百三十四条
 船舶ノ存否カ六个月間分明ナラサルトキハ其船舶ハ行方ノ知レサルモノトス
2 保険期間ノ定アル場合ニ於テ其期間カ前項ノ期間内ニ経過シタルトキト雖モ被保険者ハ委付ヲ為スコトヲ得但船舶カ保険期間内ニ滅失セサリシコトノ証明アリタルトキハ其委付ハ◆無効◆トス

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