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2009.09.16

平成21年08月12日最高裁判所第一小法廷決定(弁護士による債権取立目的の債権譲り受け関連)

平成20(許)49債権仮差押命令保全異議申立てについての決定に対する保全抗告棄却決定に対する許可抗告事件
平成21年08月12日最高裁判所第一小法廷決定

【破棄差戻し】

原審
広島高等裁判所   岡山支部 
平成20(ラ)17
平成20年10月08日

裁判要旨
弁護士が委託を受けた債権回収等の手段として訴訟の提起等のために当該債権を譲り受ける行為は,公序良俗に反するような事情があれば格別,仮に弁護士法28条違反であったとしても,直ちにその私法上の効力が否定されるものではない
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?action_id=dspDetail&hanreiSrchKbn=02&hanreiNo=37903&hanreiKbn=01

判決文
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20090817153613.pdf

判決文より
債権の管理又は回収の委託を受けた弁護士が,その手段として本案訴訟の提起や保全命令の申立てをするために当該債権を譲り受ける行為は,他人間の法的紛争に介入し,司法機関を利用して不当な利益を追求することを目的として行われたなど,公序良俗に反するような事情があれば格別,仮にこれが弁護士法28条に違反するものであったとしても,直ちにその私法上の効力が否定されるものではない(最高裁昭和46年(オ)第819号同49年11月7日第一小法廷判決・裁判集民事113号137頁参照)

裁判官宮川光治の補足意見
事案にかんがみ,弁護士法(以下「法」という。)28条に関連する弁護士倫理上の問題に関し,付言しておくこととする

取立てを目的とする債権譲受行為は,債権を譲り受けなければ,当該権利の実行に当たり支障が存在するなど,行為を正当化する特段の事情がない限り,「品位を失うべき非行」に該当するものといわなければならない。

平井利明のメモ

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