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2010.04.02

交通事故関連について

 他面,交通事故等の事故関係にも多く携わる機会があった。加害者側もあれば,被害者側もあるのだが,特に加害者側で被害者との交渉等は,人を考えるという意味において,色々と考える機会となる。
 突然の事故により命を落とす,重大な後遺障害を負う等,それまでの生活環境が一気に変化を見せることになるのだから関係者は深刻な状態におかれる。そのなかで交通事故の加害者側,つまり基本的に謝るべき立場であることを心に十分に留めて交渉等に赴くのことになる。そのような機会においては,人それぞれで,色々な人間模様を見ることになる。
 加害者の代理人の立場として気の毒だと思わされるケースが殆どだが,中には,事件屋とおぼしき人が介入してくるケースや明らかに過重な請求のあるケースなどに接すると,色々と考えさせられることがある。なお,加害者側にも弁護士に任せたからには何もしないという場合がある等様々である。社会でよくある事故を通じて得る経験は,人というものを理解する上で得がたい機会でもあるといえる。社会における揉め事を理解するためには人の考えること,思うことへの理解は不可欠である。
 また,交通事故等の事故関係における損害額の計算は,ある意味定型的なものであるのも実情である。世の中に多くある事故への対処を考えた場合,一つ一つが大きく異なっていることはある意味不平等でありまたある意味非効率的でもあって迅速的な解決を遠ざける一因ともなり得る。そのために一定程度の定型的な考え方と連なる。
 この世で一番多い事故は,やはり交通事故であることから,交通事故関連の損害額の算定の仕方は,他の損害賠償事案の基礎になっているというのが実情。その意味で,実務家としてその計算等の実際を知ることは不可欠の要素でもある。
 あるとき相談にこられた方(交通事故被害者)が,ある弁護士のところに相談に行ったとのことだが,その弁護士は交通事故等をあまり扱ったことがないようで,半年経っても○○の資料を持ってこいと言うだけで,損害額がいくらになるのか,或いは相手方との交渉がいつ開始されるのかも不透明であったことから断ってきたということだった。手前味噌ながら,その方から事情を聞いて,その目の前で,すぐにこれぐらいになりますねと概算を示すと驚いておられた。そんなこともあった。

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平井利明のメモ

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