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2010.05.08

ネンキンの不思議

 先日,本屋で目に止まった「粘菌 その驚くべき知性」(中垣俊之著,PHPサイエンス・ワールド新書,2010年5月刊行)という本を手に取った。
 ペラペラッとページをめくってみると,「粘菌」が迷路を解く,カーナビへの応用等なにやら興味深げなことが記されているので,買って読み進めている。粘菌という単細胞の生物の生態・活動の観察から「知性」の理解への足がかりを探るものと言え,かなり興味深いことが記されている。
 知性とは高度な営みであるとは思うが,その原点はもの凄く単純なものなのかもしれない。

 この本を読んでいる途上は,実は,先ほど紹介した「ブレイクスルーの科学者たち」(竹内薫著,PHP新書,2010年4月刊)も途上であった(私の場合,本を読みたくなったときは次々と本を買って,一冊の途中で休んで,他のものにも手を出して,その後また戻ってくる或いは戻ってこずに途中で終了というパターンが多い・・笑)。この本に戻って,読み進めてみると,中垣俊之氏による粘菌の話も取り上げられていて,少し笑ってしまった。ブレイクスルーした凄い人だったから,「粘菌」というとてもマイナーなものを取り上げた本が店頭にあったのかと。単なる新刊だからではなかったのだと。
 興味深いことは,「粘菌」という単細胞の生物に「知性」ということについての意味合いについてであった。
 私などは,単純なので「粘菌」にだって知性があっていいじゃないかと思うのだが,やはりキリスト教を基本とする西洋においては,神から作られた人にのみ知性が宿るという発想があり,(動物の知性も受け入れがたいところ)粘菌如きの単細胞に知性があってはたまらないという雰囲気の抵抗を受けるようである。そういえば,西洋には,未だに進化論を受け入れない者があるという話を思い出した。
 また,中垣氏は,生物学の世界に,数学的な手法を取り入れて解析を行う手法を用いておられるのだが,生物学の世界では,そのようなことについて歓迎をしない風潮が一部にはあるようである。
 
 しかし,新しき手法をもって古きにチャレンジすることは,古い価値観から導き出せなかった側面を真実を見いだすものとなる。
 その気持ちは,持たなければならないものである。


 その前に,
 両書を読み終える時期は,いつになるのだろうか(笑) 

平井利明のメモ

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