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2010.05.09

今日は,旧司法試験のラストとなる短答式試験

今日は,旧司法試験の最終回となる短答試験の日

法務省の「旧司法試験Q&A」より
Q:旧司法試験とは?
A:裁判官,検察官又は弁護士となろうとする者に必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定する試験で,第一次試験と第二次試験があり,第二次試験に合格すると,司法試験に合格したこととなります。
 なお,旧司法試験は,平成23年まで新司法試験(法科大学院修了者対象)と併行して実施されますが,平成23年においては,平成22年の第二次試験筆記試験に合格した者に対する口述試験に限り実施されます。

旧司法試験は,従来からある司法試験であり,私も,その試験を受けて合格して法曹の資格を取得した。現在は,ロースクール(法科大学院)制度の導入による新らしい司法試験(新司法試験)もあり,併存的に旧司法試験も実施されているものの旧司法試験は来年度をもって終了する。ただし,来年度は,今年口述試験に不合格になった者に対する試験のみが実施されるので,事実上今年が最終となる,特に,来年度は短答式試験が実施されないので今年が本当に最後となる。

旧司法試験の短答式試験は,毎年5月の第2日曜日と決まっていた。つまり,毎年母の日に実施されている。そんな日に試験があるので,司法試験受験生には,桜やゴールデンウイークを楽しむ余裕はないのが一般的。この点は,新司法試験になってもあまり変わらないものではあるが。
司法試験は,難関と言われるだけあって,私が受験した頃には,私の母校では,現役で最終合格をするどころか,現役では短答式に合格する人もしばらくいなかった。そんなこともあって,現役で短答式ぐらい合格してやろうじゃないかと思い,12月か1月ぐらいから勉強に取り組んだ。4回生も終盤であったことから学校に行く必要もなかったことから,一日中こたつにへばりついて,基本書を読んで,過去問を解いて,基本書を読んで,過去問を解いての繰り返し。寝るのもこたつ。時間も関係なく,寝たいときにこたつで寝て,起きたいときに起きてこたつで勉強という,人には殆どお薦め出来ないような勉強方法をとった。外出は,たまーに学校(片道2時間半を要した),模試ぐらいだったかな。その年は,論文試験のことなんてほとんど何も考えなかった。
そんなことをやったせいか,何とか現役で短答式には受かったが,論文は惨敗。商法なんて勉強やったこともないので,試験中,もの凄く暇だったことを覚えている。また,試験会場の京都は,祇園祭の最中で,宿がとれずに大阪から通ったことも痛かった。このとき,司法試験は,よくいわれるようにやはり論文式試験なのねと実感した。何事も,実際に本番を体験しないと見えてこないことがある(笑)。
そんな経験から,短答式試験は何とかなるだろう(苦手意識はあまりない),論文式試験こそ本命という意識が強くなり,その結果として,その後2年連続にて短答式試験に不合格となった。当時実家暮らしの無職者だったが,早々にアウトと言うことで,親にあわせる顔がなかった。その頃は,景気の良い頃で,証券会社に入社するとボーナスは札束という時代だったので,他の道への転向を勧められてもおかしくない時だったが,親は殆ど何も言わなかった。そのことにはとても感謝している。
そんなこともあって,母の日に実施される短答試験後には,カーネーションを買って帰るようになった。
短答式試験が終わってしまうのかと思うと,なにやら感慨深いものがある。

久しぶりに,旧司法試験の日程をみてみると,私が受験生だった頃とはかなり変わっている。
論文試験は,私達の頃は3日間だった。それは試験科目が7科目だったことによる。当時は,憲法,民法,刑法,商法,訴訟法(民事訴訟法・刑事訴訟法からの選択),法律選択(色々あったが,私は最終的に国際私法を選択),一般教養選択(これもいろいろあったが私は政治学を選択)だった。
論文試験の直前に「政治学」を勉強するのは辛かった(笑)。でも,一つとんでもない成績を取ってしまうと,他が良い成績でも不合格になると聞いていたことから,やらざるを得なかった。
口述試験は,試験会場が東京であって,各科目について(政治学もあったっけ?)1日1科目であり,土日は試験がないので,長期間の東京での宿泊を必要とする試験だった(10泊ほどした記憶がある)。無職者には辛い試験だった。現行の新司法試験も,休みを挟んで4日もある試験なので大変だと思う。

私は,自宅に籠もって殆ど独学的に勉強をしていた方であるが,今思えば良い勉強方法ではなかったと思っている。現在のロースクールの制度を見ると,勉強,刺激という面では現在の方が優れていると思う。
ただ,ロースクールを前提とする新司法試験は,金銭的にはある程度の出費を必要とされる。私は,予備校とは模試を受けるか参考書を購入する程度のつきあいであり,実家暮らし且つアルバイトも週に2度ほどやっていたことから,資格取得のための経費的には実家にそれほど負担をかけなかった。現在の制度は,このようなケースは排除されてしまうことになっている。
ただ,多くの人は予備校を利用していた現実を考えると,そのことについては否定的な意見を持っている。確かに,あらゆる論点が明示されており,学説等も何でも書かれているという意味で重宝した。学者先生の教科書は,当然のことは当然のこととして触れないので(紙片の枚数の関係があるとは思うが),そのような論点を補充する必要がある。そのようなことから,予備校の本等を私は利用したし,現在の人に対しても予備校本等の利用すること自体は否定しない。だが,予備校本は,はっきりと言ってやはり思慮が足りない。端的に言うと誤りが多い。その誤りも論理的矛盾が多いということである。受験生も何年かやっているとそのことが見えてくる。そして,それがわかってきたときに,自分は法律学がわかってきたなと思えたし合格ともなった。
だから,今の院生には,予備校本を用いる場合には,ここがおかしいと思えるようになったら目があるよとアドバイスしている(笑)。

平成22年度旧司法試験第二次試験実施予定表

短答式試験実施5月9日(日)
試験科目憲法・民法・刑法
集合時刻12:30
入室時刻12:50
試験時間13:30~17:00
法務省の「Q&Aより」
Q:短答式試験はどのような試験ですか?
A:憲法,民法及び刑法について,択一式(マークシート方式)で実施されます。現在,試験時間は3時間30分,60問の出題がなされています。

短答式試験合格発表6月3日(木)
掲示16:00
インターネット16:30
官報公告6月16日(水)

論文式試験実施
7月18日(日)~7月19日(月)
18日
憲法試験時間9:30~11:30
民法試験時間12:45~14:45
商法試験時間15:30~17:30

19日
刑法試験時間9:30~11:30
民事訴訟法試験時間12:45~14:45
刑事訴訟法試験時間15:30~17:30

法務省の「Q&Aより」
Q:論文式試験はどのような試験ですか?
A:憲法,民法,商法,刑法,民事訴訟法及び刑事訴訟法の問題について,名称のとおり論文形式で解答するものです。現在,各科目ごとに2問の出題がなされ,その試験時間は2時間です

論文式試験合格発表
10月7日(木)

口述試験実施
10月23日(土)~10月25日(月)
法務省の「Q&Aより」
Q:口述試験はどのような試験ですか?
A:憲法,民法,刑法,民事訴訟法及び刑事訴訟法について,試験を担当する委員から発問がなされ,これに受験者が回答する口頭試問の形で試験を実施するものです。試験は,憲法,民事系(民法及び民事訴訟法)及び刑事系(刑法及び刑事訴訟法)について行われます。各受験者の試験日割(試験日及び受験科目)は,司法試験委員会が受験票に記載して指定します。

口述試験合格発表
11月11日(木)
http://www.moj.go.jp/content/000002135.pdf

平井利明のメモ

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