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2010.08.23

「司法研修所第43期20周年記念大会」

 平成22年8月21日は京都にて司法研修所の第43期生による20周年記念大会が開かれた。司法研修所の修了生は,司法修習終了後の10年目,20年目等の節目に記念大会を開くことが慣例となっている。

 全国各地から,43期生の6割となる300名を超える同期生が集まる機会となった。記念大会に引き続き,全体の懇親会,クラス毎の懇親会等があり,夜更けまで色々な話をする面白い機会となった。中には10年ぶり20年ぶりという人達との出会いは嬉しいことである。
 
 法曹資格(裁判官[判事補],検察官,弁護士になる資格)を取得するためには,「司法試験」に合格することが(原則として)必要である。
 更に,司法修習(要するに実務的な観点からの研修)を修了する必要がある(なお修了期間の最後に実施される試験に合格することも必要)。
 私達(43期生)の時代は,2年間にも及ぶ司法修習があった。その修習を修了後に,裁判官,検察官,弁護士等へと道が分かれていることになる。つまり,試験や修習段階では,裁判官,検察官,弁護士を目指す者は皆,同じ試験を受けてまた同じ修習を受けることになる。

 私達の時代の修習は,当時,東京の湯島にあった司法研修所で前期修習を受け,その後,全国各地の裁判所等に分かれて配属されて実務修習(民事裁判修習,刑事裁判修習,検察修習,弁護修習)を受け,最後に,再度,東京の司法研修所で後期修習を受けた後に二回試験に臨むというものだった。
 東京での修習中は,地方配属の者(私は大阪配属)は,当時千葉県の松戸にあった研修所の寮に入ることが一般的であった。つまり,北は北海道から南は沖縄までの人が寮で生活をすることとなった。当時の寮は,各部屋に風呂やトイレはなく,風呂も隔日なので,風呂の無い日は近くの銭湯に行くということが一般的だった。食堂も共用である。従って,色々な機会に顔をあわせ,また,話をしたりする機会を持つこととなった。
 東京での修習期間中は,クラス単位(約50名で1クラス)で講義が行われ,法律実務を行うに際して必要となる知識等を習得することとなった。更に,クラスで活動する機会が多々あった。
 このようなこともあって,その良し悪しは色々と言われるが,我々の時代は「期」というものの意識が強い。更に,「組」という感も同じである。
但し,個々人のスタンスは様々であり,正直バラバラである。そもそも法曹を目指そうという者は一筋縄では行かない者が少なくない。特に私達の受験時代は,世間はバルブ好況に沸き,就職しようとするならばそれほど困難なく就職が可能であった時代だが,そのような折りに,合格するかどうかが不明の司法試験にわざわざチャレンジしてきた面々の集団なのだから。
 しかし,各々のスタンスというものが生まれる前の修習という機会に各々の人間性を見ていることもあり,ざっくばらんに色々な話を出来る。そのことは,各々メンバーにとって有益な機会だったろうと思う。

 修習修了後20年が経ち,各々社会的にそれなりの役割を担う立場となっている(法曹界のみならず,研修所教官,教員,行政職,政治等色々な立場での活動がある[例えば,研修所クラスの同級は或県警のトップの地位にあり[さすがに今回の集会には欠席],或いは,現在の政権政党の幹事長も同期である[ただし面識はない])。
 他方,今の修習制度は私達の頃とは大きく様変わりし,法曹を取り巻く問題も法曹人口問題等深刻化しているのが実情である。
 この後,10年,20年に社会的にどのような貢献が出来るのか。このことが大きく問われている。
 

平井利明のメモ

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