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2010.11.12

リヒャルトシュトラウスの夜(大阪フィルハーモニー交響楽団第443回定期演奏会)

大阪フィルハーモニー交響楽団第443回 定期演奏会

2010年11月11日(木)
19:00開演
ザ・シンフォニーホール

リヒャルト・シュトラウス作曲

交響詩「ドン・キホーテ」 作品35
チェロ:堤 剛
ヴィオラ:小野眞優美(大阪フィル・ヴィオラトップ奏者)

交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 作品30

指揮:大植英次

1曲目は,Rシュトラウスの作品の中では比較的演奏機会の少ない作品かも知れない。しかし,私は個人的にかなり以前から聴いている作品(勿論CD等だが)。
私は高校時代にユーフォニアムという楽器を吹いていたことがある。

この楽器は,比較的新しい楽器であって,吹奏楽では用いられるもののオーケストラ作品で用いられることがほとんどない。しかし,いくつかの作品で用いられることがある(テナーチューバやバリトンの代用?)。例えば,ホルストの組曲「惑星」の「火星」,ショスタコービッチのバレー組曲「黄金時代」などであるが,Rシュトラウスの「ドン・キホーテ」もそのような作品の1つである。このようなこともあってライブで聞きたいとは思っていたのだが,今回,聞く時間をとれそうなので急遽当日券を買って聞いてきたのです。なお,私は正会員であって招待券を持っているのですが,余りよい席ではないので,席が空いていたら別途チケットを求めて当日券や前売券を買って聞くようにしています。その方が,補助が削減されているオーケストラのためにもなるでしょうから。
この日の独奏チェロは,日本のチェロ界の大御所堤剛氏で,独奏ビオラは大阪フィル・ヴィオラトップの小野眞優美氏でした。
この日の席は前から2列目(B列)(ビオラグループの前)。
このドン・キホーテは,ヴァイオリントップも活躍し,そして独奏といえども合奏パートと同じ楽譜も奏するため(この度の機会まで知りませんでした),実質は合奏協奏曲に近いおもしろい形の作品なのですが,前の方の席だとその絡みが目の前で繰り広げられるのでとてもスリリング。とても楽しめた演奏でした。

2曲目は,ニーチェの作品にインスピレーションを得て作られた作品なのですが,その冒頭部分は,映画「2001年宇宙の旅」に用いられる等非常に有名といえます。しかし,それ以降の部分を含めて全曲演奏されることは珍しいかと思います。とても綺麗な曲であって,またRシュトラウス作品らしいとても複雑な曲(演奏難しいと思います)。
指揮の大植氏は本番は楽譜を見ることなく指揮をします(つまり暗譜:例えば小澤征爾氏やカラヤン氏もそうですね)。この指揮が見事です。曲を良くとらえまたコントロールがすばらしい。未だその実際の指揮を見たことが無い人には,是非とも見て頂きたいなと思います。大植氏の振る,特にマーラーやRシュトラウスなどの後期ロマン派作品は指揮ぶりもまた奏でられる作品も絶品です。この度は,2列目の指揮者の少し斜め後ろから,大植氏の息づかいや手や腕を含めた身体の使い方,表情などがよく観察できたのですが,すばらしいねえと感嘆しながら聞かせて頂きました。この曲の,冒頭部分はCD等色々聞いても満足できる演奏というのは実はあまりないのです。しかし,この夜の演奏はピカイチでした。その後に続く音の渦のような世界。そして最後に訪れる静寂のとき。

本当によい夜でした。

なお,本日も同じプログラムでの演奏があります。
行かれます方々はどのような感想を抱かれることになるのやら。


この夜は,テレビが入っていました。
全然知らなかったのですが。
えっ。2列目って写るんやろか・・
もしもそうだったらかなわんなぁなんて思いもあり


平井利明のメモ

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