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2012年7月

2012.07.31

2012年7月のジョギング

201207jog


7月は歯が炎症で酷く痛み,その後の左下の親不知の抜歯の影響もあり長らくジョギングできず。

頑張り時ではあったので残念ではありますが,休むときは休む。

それも大事なこと。

Runkeeperによる計測結果

 

(2012/09/24に追加)

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歓送迎会

ある会社の法務関係者との歓送迎会でした。
他の部署での経験を積んで再度法務に戻ってこられる方もあれば,他の部署に転出して新たな経験を積まれる方。

色々な経験を通じて成長されていかれることになるのでしょう。
そんな機会にご一緒させていただけることは,嬉しいことです。

平井利明のメモ

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破産免責

ある会社及びその代表者の破産申立事件について,手続きが無事に進み,代表者については免責決定が下され,その決定書を本人に渡すに至った。
何より。
一つの再生の始まりであり,将来に向かっての再度の活躍を期待するばかり。

しかし,昨今の破産申立は,一昔前と異なって,破産申立代理人が,かつてならば破産管財人が行っていた業務内容を行うことを求められている。
債権者からの債権額の確認もそうだが,賃貸物件等の明け渡し等の残務整理的な内容も含まれる。
賃貸物件についての原状回復,従業員の解雇関係等も含めて,これらについて後に問題を残すこと無く完了させることが出来,また,手続き内においてやっておきたかったことも実現させることができ(管財人の理解を得),ということで,それなりのことが出来たのかと思う。

平井利明のメモ

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平成24年04月27日最高裁判所第二小法廷判決(自動車保険契約の無保険車傷害条項関連)

平成21(受)1923保険金請求事件
平成24年04月27日最高裁判所第二小法廷判決

原審
名古屋高等裁判所
平成21(ネ)22,435
平成21年07月09日

判示事項
1 損害の元本に対する遅延損害金を支払う旨の定めがない自動車保険契約の無保険車傷害条項に基づき支払われるべき保険金の額の算定方法
2 自動車保険契約の無保険車傷害条項に基づく保険金の支払債務に係る遅延損害金の利率

裁判要旨
1 損害の元本に対する遅延損害金を支払う旨の定めがない自動車保険契約の無保険車傷害条項に基づき支払われるべき保険金の額は,損害の元本の額から,自動車損害賠償責任保険等からの支払額の全額を差し引くことにより算定すべきであり,上記支払額のうち損害の元本に対する遅延損害金に充当された額を控除した残額を差し引くことにより算定すべきではない。
2 自動車保険契約の無保険車傷害条項に基づく保険金の支払債務に係る遅延損害金の利率は,商事法定利率である年6分と解すべきである。

参照法条
 (1,2につき)民法91条 (1につき)保険法第2章 損害保険 (2につき)商法514条

http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=82226&hanreiKbn=02

判決文
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20120427140603.pdf 

平井利明のメモ

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2012.07.30

平成24年04月27日最高裁判所第二小法廷判決(不当労働行為関連)

平成22(行ヒ)46 不当労働行為救済命令取消請求事件
平成24年04月27日最高裁判所第二小法廷判決

【破棄差戻し】

原審
広島高等裁判所
平成20(行コ)24
平成21年09月29日

判示事項
労働組合からの申立てを受けて労働委員会が発した救済命令の取消しを求める訴えの利益が,使用者に雇用されている当該労働組合の組合員がいなくなるなどの発令後の事情変更によっても失われないとされた事例

裁判要旨
所有する船舶の一部につき船舶運航代理業者を傭船者とする裸傭船契約と自らを傭船者とする定期傭船契約を締結するとともに労働協約の更新を拒否するなどした使用者の行為が不当労働行為に当たるとの労働組合からの申立てを受けた労働委員会が,当該使用者に対し,(1)上記各契約に係る船舶を自らの運航業務に使用する場合は当該労働組合の組合員の乗り組んでいる当該船舶を使用しなければならない旨,(2)当該労働組合が上記各契約等について団体交渉を申し入れたときはこれに誠実に応じなければならない旨,(3)労働協約締結に関する団体交渉が実質的かつ公正に行われ具体的な結論が出されるまでは従前の労働協約に従って当該労働組合との労使関係を営まなければならない旨,(4)当該労働組合の組合員である特定の従業員に所定の手当を支払わなければならない旨,(5)労働委員会が不当労働行為と認定した行為を繰り返さないよう留意すること等を記載した文書を当該労働組合に手交しなければならない旨を命ずる救済命令を発した場合において,当該使用者が船舶の運航事業を営む会社として存続し,当該労働組合も多数の船員等を組合員とする産業別労働組合として存続しているという事実関係の下では,当該使用者が上記救済命令の取消しを求める訴えの利益は,当該使用者に雇用されている当該労働組合の組合員がいなくなり,裸傭船契約の対象とされていない当該使用者の所有船舶がなくなるという発令後の事情変更によっても,失われない。

裸傭船契約 :船舶所有者と船舶借入人との間の船体に係る賃貸借契約であり,船舶借入人が船長及び海員を配乗して船舶を運航し運航費用等を負担することを内容とするもの
定期傭船契約:傭船者が船舶所有者又は船舶借入人から船舶賃貸と労務供給の双方を受けることを内容とする契約
(補足意見がある。)

http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=82227&hanreiKbn=02

判決文
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20120427141823.pdf

平井利明のメモ

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2012.07.27

ドビュッシー,音楽と美術@ブリジストン美術館

東京での会議の帰りのバスの中から目についたので,急遽,次のバス停で飛び降りて観に行ってきた。
FacebookのTLでもImg_5591流れていたのを見て気にはなっていたので,ラッキーだった。

Debussyの直筆の楽譜は,何とも繊細なタッチで描かれていて,この楽譜からあの音楽が流れてくるのかと思うと,不思議な感じがした。

どんな人柄の人だったのだろうと色々と想像が膨らむような楽譜との出会いだった。

また,部屋に浮世絵が飾られていた場面が写されている写真を見ると,Debussyの音楽と浮世絵の関係を改めて感じさせられるのであり,彼の音楽に1つ近づくことのできる機会だった。

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平成24年05月29日最高裁判所第三小法廷判決(保険代位関連)

平成22(受)2035求償金請求事件
平成24年05月29日最高裁判所第三小法廷判決

【破棄差戻し】

原審
広島高等裁判所岡山支部
平成22(ネ)72
平成22年07月16日

判示事項
自動車保険契約の人身傷害補償条項の被保険者である被害者に過失がある場合において上記条項に基づき保険金を支払った保険会社による損害賠償請求権の代位取得の範囲

裁判要旨
保険会社は保険金請求権者の権利を害さない範囲内に限り保険金請求権者の加害者に対する損害賠償請求権を代位取得する旨の定めがある自動車保険契約の人身傷害補償条項の被保険者である被害者に過失がある場合において,上記条項に基づき被害者が被った損害に対して保険金を支払った保険会社は,上記保険金の額と被害者の加害者に対する過失相殺後の損害賠償請求権の額との合計額が民法上認められるべき過失相殺前の損害額を上回るときに限り,その上回る部分に相当する額の範囲で保険金請求権者の加害者に対する損害賠償請求権を代位取得する。
(補足意見がある。)

参照法条
商法(平成20年法律第57号による改正前のもの)662条,保険法25条,民法91条,民法709条,民法722条2項

http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=82286&hanreiKbn=02

判決文
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20120529113549.pdf

平井利明のメモ

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2012.07.25

天神祭

7月25日は,大阪天満宮の天神祭。

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平井利明のメモ

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平成24年04月27日最高裁判所第二小法廷判決( 諭旨退職の懲戒処分無効関連)

平成23(受)903地位確認等請求事件
平成24年04月27日最高裁判所第二小法廷判決

原審
東京高等裁判所
平成22(ネ)4377
平成23年01月26日

判示事項
従業員の欠勤が就業規則所定の懲戒事由である正当な理由のない無断欠勤に当たるとしてされた諭旨退職の懲戒処分が無効であるとされた事例

裁判要旨
従業員が,被害妄想など何らかの精神的な不調のために,実際には事実として存在しないにもかかわらず,約3年間にわたり盗撮や盗聴等を通じて自己の日常生活を子細に監視している加害者集団が職場の同僚らを通じて自己に関する情報のほのめかし等の嫌がらせを行っているとの認識を有しており,上記嫌がらせにより業務に支障が生じており上記情報が外部に漏えいされる危険もあると考えて,自分自身が上記の被害に係る問題が解決されたと判断できない限り出勤しない旨をあらかじめ使用者に伝えた上で,有給休暇を全て取得した後,約40日間にわたり欠勤を続けたなど判示の事情の下では,上記欠勤は就業規則所定の懲戒事由である正当な理由のない無断欠勤に当たるとはいえず,上記欠勤が上記の懲戒事由に当たるとしてされた諭旨退職の懲戒処分は無効である。

参照法条
労働基準法89条,労働契約法15条,労働契約法16条

http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=82225&hanreiKbn=02

判決文
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20120427135603.pdf

平井利明のメモ

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2012.07.24

平成24年05月28日最高裁判所第二小法廷判決(保証人が主たる債務者である破産者に対して取得する求償権関連)

平成21(受)1567預金返還請求事件
平成24年05月28日最高裁判所第二小法廷判決

原審
大阪高等裁判所
平成20(ネ)2971
平成21年05月27日

判示事項
1 保証人が主たる債務者の破産手続開始前にその委託を受けないで締結した保証契約に基づき同手続開始後に弁済をした場合に保証人が取得する求償権の破産債権該当性
2 保証人が主たる債務者の破産手続開始前にその委託を受けないで締結した保証契約に基づき同手続開始後に弁済をした場合に保証人が取得する求償権を自働債権とする相殺の可否

裁判要旨

1 保証人が主たる債務者の破産手続開始前にその委託を受けないで締結した保証契約に基づき同手続開始後に弁済をした場合において,保証人が主たる債務者である破産者に対して取得する求償権は,破産債権である。
2 保証人が主たる債務者の破産手続開始前にその委託を受けないで締結した保証契約に基づき同手続開始後に弁済をした場合において,保証人が取得する求償権を自働債権とし,主たる債務者である破産者が保証人に対して有する債権を受働債権とする相殺は,破産法72条1項1号の類推適用により許されない。
(1,2につき補足意見がある。)

参照法条
(1,2につき)民法462条,破産法2条5項 (2につき)破産法67条1項,破産法72条1項1号

http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=82285&hanreiKbn=02

判決文
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20120528134506.pdf

判決文より

本件は,6名の破産者の各破産管財人である承継前上告人らが,それぞれ,被上告人に対し,各破産者と被上告人との間の当座勘定取引契約を解約したことに基づく払戻金及び遅延損害金の支払を求める事案である。被上告人は,各破産者の破産手続開始前に,その委託を受けないで,各破産者の債務について,その債権者との間において保証契約を締結し,破産手続開始後に同契約に基づき保証債務を履行して各破産者に対し求償権を取得したとして,同求償権を自働債権とする相殺を主張している。なお,原審口頭弁論終結後に,承継前上告人らは破産管財人をいずれも辞任し,新たに破産者の各破産管財人に選任された上告人らが本訴の訴訟手続を受継した。

(1) 保証人は,弁済をした場合,民法の規定に従って主たる債務者に対する求償権を取得するのであり(民法459条,462条),このことは,保証が主たる債務者の委託を受けてされた場合と受けないでされた場合とで異なるところはない(以下,主たる債務者の委託を受けないで保証契約を締結した保証人を「無委託保証人」という。)。このように,無委託保証人が弁済をすれば,法律の規定に従って求償権が発生する以上,保証人の弁済が破産手続開始後にされても,保証契約が主たる債務者の破産手続開始前に締結されていれば,当該求償権の発生の基礎となる保証関係は,その破産手続開始前に発生しているということができるから,当該求償権は,「破産手続開始前の原因に基づいて生じた財産上の請求権」(破産法2条5項)に当たるものというべきである。したがって,無委託保証人が主たる債務者の破産手続開始前に締結した保証契約に基づき同手続開始後に弁済をした場合において,保証人が主たる債務者である破産者に対して取得する求償権は,破産債権であると解するのが相当である。
(2) 次に,このような破産債権による相殺の可否について検討する。
ア 相殺は,互いに同種の債権を有する当事者間において,相対立する債権債務を簡易な方法によって決済し,もって両者の債権関係を円滑かつ公平に処理することを目的とする合理的な制度であって,相殺権を行使する債権者の立場からすれば,債務者の資力が不十分な場合においても,自己の債権について確実かつ十分な弁済を受けたと同様の利益を得ることができる点において,受働債権につきあたかも担保権を有するにも似た機能を営むものである(最高裁昭和39年(オ)第155号同45年6月24日大法廷判決・民集24巻6号587頁参照)。上記のような相殺の担保的機能に対する破産債権者の期待を保護することは,通常,破産債権についての債権者間の公平・平等な扱いを基本原則とする破産制度の趣旨に反するものではないことから,破産法67条は,原則として,破産手続開始時において破産者に対して債務を負担する破産債権者による相殺を認め,同破産債権者が破産手続によることなく一般の破産債権者に優先して債権の回収を図り得ることとし,この点において,相殺権を別除権と同様に取り扱うこととしたものと解される。
他方,破産手続開始時において破産者に対して債務を負担する破産債権者による相殺であっても,破産債権についての債権者の公平・平等な扱いを基本原則とする破産手続の下においては,上記基本原則を没却するものとして,破産手続上許容し難いことがあり得ることから,破産法71条,72条がかかる場合の相殺を禁止したものと解され,同法72条1項1号は,かかる見地から,破産者に対して債務を負担する者が破産手続開始後に他人の破産債権を取得してする相殺を禁止したものである。
イ 破産者に対して債務を負担する者が,破産手続開始前に債務者である破産者の委託を受けて保証契約を締結し,同手続開始後に弁済をして求償権を取得した場合には,この求償権を自働債権とする相殺は,破産債権についての債権者の公平・平等な扱いを基本原則とする破産手続の下においても,他の破産債権者が容認すべきものであり,同相殺に対する期待は,破産法67条によって保護される合理的なものである。
しかし,無委託保証人が破産者の破産手続開始前に締結した保証契約に基づき同手続開始後に弁済をして求償権を取得した場合についてみると,この求償権を自働債権とする相殺を認めることは,破産者の意思や法定の原因とは無関係に破産手続において優先的に取り扱われる債権が作出されることを認めるに等しいものということができ,この場合における相殺に対する期待を,委託を受けて保証契約を締結した場合と同様に解することは困難というべきである。
そして,無委託保証人が上記の求償権を自働債権としてする相殺は,破産手続開始後に,破産者の意思に基づくことなく破産手続上破産債権を行使する者が入れ替わった結果相殺適状が生ずる点において,破産者に対して債務を負担する者が,破産手続開始後に他人の債権を譲り受けて相殺適状を作出した上同債権を自働債権としてする相殺に類似し,破産債権についての債権者の公平・平等な扱いを基本原則とする破産手続上許容し難い点において,破産法72条1項1号が禁ずる相殺と異なるところはない。
そうすると,無委託保証人が主たる債務者の破産手続開始前に締結した保証契約に基づき同手続開始後に弁済をした場合において,保証人が取得する求償権を自働債権とし,主たる債務者である破産者が保証人に対して有する債権を受働債権とする相殺は,破産法72条1項1号の類推適用により許されないと解するのが相当である。

裁判官須藤正彦の補足意見
裁判官千葉勝美の補足意見
がある。

こうやって,法律には形式的には反しない実務上の工夫が,最高裁によって次々と否定されていく。

平井利明のメモ

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平成24年06月28日最高裁判所第三小法廷決定(判決書の閲覧請求関連)

平成24(し)25検察官がした刑事確定訴訟記録の閲覧申出不許可処分に対する準抗告棄却決定に対する特別抗告事件
平成24年06月28日最高裁判所第三小法廷決定

原審
岡山地方裁判所
平成23(む)742
平成24年01月10日

判示事項
刑事確定訴訟記録法に基づく判決書の閲覧請求を不許可とした保管検察官の処分が同法4条2項4号及び5号の解釈適用を誤っているとされた事例

刑事確定訴訟記録法に基づく判決書の閲覧請求について,「プライバシー部分を除く」とする限定の趣旨を申立人に確認することなく,閲覧の範囲を検討しないまま,民事裁判においてその内容が明らかにされるおそれがあるというだけの理由で同法4条2項4号及び5号の閲覧制限事由に該当するとして判決書全部の閲覧を不許可とした保管検察官の処分には,同条項の解釈適用を誤った違法がある。

参照法条
刑事確定訴訟記録法4条1項,刑事確定訴訟記録法4条2項

http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=82411&hanreiKbn=02

決定文
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20120702104205.pdf

平井利明のメモ

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平成24年06月29日最高裁判所第二小法廷判決(過払金返還債務の承継関連)

平成24(受)539不当利得返還請求事件
平成24年06月29日最高裁判所第二小法廷判決

原審
東京高等裁判所
平成23(ネ)4729
平成23年11月09日

裁判要旨
貸金業者Yの完全子会社Aが,Yの子会社再編を目的とする債権譲渡基本契約に基づき,Aの顧客Xとの間の継続的な金銭消費貸借取引に係る債権をYに譲渡したからといって,YがAのXに対する過払金返還債務を承継したとはいえないとされた事例

http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=82408&hanreiKbn=02

判決文
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20120629161322.pdf

判決文より
本件は,上告人が,いずれも貸金業者である株式会社A(同社が合併により権利義務を承継した会社を含む。以下同じ。その後,株式会社B,株式会社Cと順次商号変更した。)及びその完全親会社である被上告人との間の継続的な金銭消費貸借取引における弁済金のうち利息制限法(平成18年法律第115号による改正前のもの)1条1項所定の制限を超えて利息として支払った部分(以下「制限超過部分」という。)を元本に充当すると過払金が発生しているとして,被上告人に対し,不当利得返還請求権に基づき,上記過払金の返還等を求める事案である。上告人は,Aが被上告人に対して上告人とAとの間の金銭消費貸借取引における約定利息を前提とする残債権(以下「約定残債権」という。)を譲渡したことにより,被上告人が上記金銭消費貸借取引により発生した過払金の返還に係る債務を承継したなどと主張するのに対し,被上告人は,これを争っている。

貸金業者(以下「譲渡業者」という。)が貸金債権を一括して他の貸金業者(以下「譲受業者」という。)に譲渡する旨の合意をした場合において,譲渡業者の有する資産のうち何が譲渡の対象であるかは,上記合意の内容いかんによるというべきであり,借主と譲渡業者との間の金銭消費貸借取引に係る契約上の地位が譲受業者に当然に移転するものではなく,また,譲受業者が上記金銭消費貸借取引に係る過払金返還債務を当然に承継するものでもない(最高裁平成22年(受)第1238号,同年(オ)第1187号同23年3月22日第三小法廷判決・裁判集民事236号225頁,最高裁平成22年(受)第1405号同23年7月8日第二小法廷判決・裁判集民事237号159頁等)

事実関係によれば,本件譲渡は,Aから被上告人への債権譲渡について包括的に定めた本件債権譲渡基本契約に基づくものであるところ,同基本契約には,契約上の地位の移転や過払金等返還債務の当然承継を定める条項はないというのであるから,本件譲渡により,直ちに,被上告人が,第1取引に係る契約上の地位の移転を受け,又は第1取引に係る過払金等返還債務を承継したということはできない。

事実関係によれば,本件債権譲渡基本契約中の本件債務引受条項は,譲渡債権に係るAの顧客を第三者とする第三者のためにする契約の性質を有するところ,本件変更契約の締結時までに,上告人は,被上告人に対し,本件譲渡に係る通知に従い弁済をした以外には,第1取引に係る約定残債権につき特段の行為をしておらず,上記弁済をしたことをもって,本件債務引受条項に係る受益の意思表示をしたものとみる余地はない。そうすると,本件債務引受条項は,上告人が受益の意思表示をする前にその効力を失ったこととなり,被上告人が本件債務引受条項に基づき上記過払金等返還債務を引き受けたということはできない。

最高裁平成23年(受)第516号同年9月30日第二小法廷判決・裁判集民事237号655頁は,被上告人が,本件業務提携契約を前提としてその完全子会社の顧客に対し被上告人との間で金銭消費貸借取引に係る基本契約を締結することを勧誘するに当たって,顧客と上記完全子会社との間に生じた債権を全て承継し,債務を全て引き受ける旨の意思表示をしたものと解するのが合理的であり,顧客も上記の債権債務を被上告人において全てそのまま承継し,又は引き受けることを前提に,上記勧誘に応ずる旨の意思表示をしたものと解される場合につき判断したものであり,上告人の意思を考慮することなくAと被上告人との間で本件譲渡がされたにすぎない本件とは,事案を異にすることが明らかである

平井利明のメモ

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2012.07.23

第25回出水ツルマラソンへのエントリー

25回出水ツルマラソン

42.195km 

大阪も神戸も外れてしまい(事情により,今年はそれでも良かったと思っています)

さて,このシーズンはどうしようかと思っていましたが,

大台に乗る前に1つ走っておくべしと考えて,

約2ヶ月前ではありますが,

10月21日開催の大会を選んだところ,

この大会がヒットしました。

コースは平坦かのように思っていたのですが,その実,前半は京都マラソンよりもアップダウンが厳しいようで,38キロ地点にもなだらかながらも坂があるようですね。

かなり私にとって過酷なコースのようですが,それも一興かと。

2012/09/25記

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天神祭近づく

事務所近くで
注連縄(しめなわ)と紙垂(しで)を見かけると、天神祭がもうすぐなのだと目で感じる。

夏本番。
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衝動的にエントリー

今後開催予定の大会を眺めながら色々と考えた。

一旦寝床に入ったものの,
思い立ったが吉日と考えて
起きてきて

エントリーをして,
前日の宿も調達した。
(足は,後日考える。)


あとは練習あるのみ。


しかし,大丈夫か?

いつ,どこのというのは,
また後日明らかにします。

決めたからには
練習あるのみ。

平井利明のメモ

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2012.07.18

大正デモクラシーとメディア(第10回本の万華鏡・国立国会図書館)

大正デモクラシーとメディア
http://rnavi.ndl.go.jp/kaleido/entry/post-133.php

平井利明のメモ

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2012.07.17

iPhoneやiPadでの漢字の手書き入力

読めない漢字を入力する際には,キーボードを用いて入力することはやっかいである。音声入力でも同様。
そんな際には,手書きで漢字を筆記して入力できると便利。

辞書や辞典などには多く取り入れられているこのとても便利な機能。
iOS(iOS5.1.1利用中)の標準で備わっていればよいのだが,日本語の場合そうはなっていない。

しかし,中国語が漢字を用いていることに着目すれば,一定の漢字については手書き入力が可能になる。
次のように設定すれば,漢字の手書き入力画面があらわれる。

設定
>一般
>キーボード
>各国のキーボード
>新しいキーボードを追加
>中国語ー簡字体手書き

日本語入力でもこのようなキーボードが備わっていると良いのですけれどもね。

平井利明のメモ

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2012.07.16

前期の授業の受け持ち分が終了

7月16日は海の日。しかし,授業日であり,そして私が受け持っている前期の授業の終了日だった。

立命館法科大学院において私は4つの授業を受け持っている。
それらの授業を月曜日に集中させている。
複数日に分けると弁護士としての活動への影響が大きいため1日にまとめているのである。
なお,月曜日は,ハッピーマンデー法の影響で祝日が多い。祝日と言っても授業がある日が殆どなので,祝日の恩恵を受けるものでは無いが,祝日は法廷等も開廷していないので,そのような日に授業があることは,私にとっては,ある意味気が楽ではある。
ハッピーマンデー法の影響で月曜日には休廷が多くなるためだろうが,月曜日が開廷日の裁判所の部もあまり無いようで,月曜日に授業を4コマ入れているが,その事が弁護士としての法廷活動に影響を与えることは殆ど無い。

2つの科目は私以外にも担当する教員があり,また残りの2つは同じ科目であることから,ロースクールの授業の準備という点では,ある程度緩和される部分はある。
それでも自分担当分のレジュメの作成,課題の作成等の授業の準備はあり,課題を出すとそれが金曜日夕方までにメールで届られ,それを土・日にチェックや添削等して,それに基づいてさらにレジュメ等の講義関連資料を作り足すなどしていると,あっという間に週末は無くなってしまう。
日曜日はだいたい翌朝の3時頃までは準備のために時間を費やすことになる。

月曜日朝は,6時50分頃に家を出て,特急などを利用して8時20分頃に京都の二条につく(これが最短)。駅構内のコンビニで昼食のパンを買う。
大学院に着くと,週末に作成したレジュメ等の印刷を急いで行う。まだ,事務もいないような時間帯のことが多い。
事前に作成したレジュメ等は,メールで大学院事務室に送っておき,印刷しておいてもらうのだが,週末作成分はそうにもいかない。

原則として冊子印刷にするために,レジュメ等は4ページの倍数にて作成するようにしている。1枚の紙に4ページ分の印刷となるからである。5ページとなると2枚の紙となるので印刷に時間を要する。8ページ分と5ページ分では,いずれも2枚の紙への印刷となるので印刷時間は変わらない。
このようなことも経験に基づく智恵。
印刷が終わると研究室に行き,研究室に置いてあるその日の授業に必要なもの一式用意し,また,授業の予定などを再度考える。

1時間目は「現代社会と事故」(9:00-10:30),2時間目は「民事法実務総合演習」(10:40-12:10)。
この授業のあとには質問等のあることが普通なので,昼食を買いに行く時間がない。よって,朝,駅に着いたときにパンを買っておくのである。
質問が終わるとあわただしくパンをほおばって,12時45分頃には情報演習室に移動する。教室のパソコンを起動させるのに時間がかかるので,早めに行ってその操作を行うのである。
13:00から14:30まで未修生向けの「リーガルリサーチアンドライティング」の授業がある。

14:30から5限目の授業までが一息の時間となる。
しかしこの間も,研究室にて,院生との面談が入ったり,大学院の諸事への対応が必要になったり,弁護士としての仕事の対応もあったりして,ゆっくりしている時間は余りないのが実情。

16:00頃になると,再度,情報演習室に行ってパソコンを立ち上げて,16:20-17:50が別の未修生向けの「リーガルリサーチアンドライティング」の授業。
私の受け持つ「リーガルリサーチアンドライティング」は未修生が相手なので,けっこう難しい部分もあるが,私としては,私なりに楽しみながらまた工夫しながらやっているものではある。今年は,ここ数年に比すると,課題等やるべきことをかなり増やしたので院生にとっては大変だったろうと思う(しかし,ロースクール開講当初はもっと大変だった)。
授業アンケートでは,課題が多いとの回答内容もあったが,その事は了解しつつも方針は変えなかった。実務の世界なんて,もっと大変なのだから。

ただ、課題を増やすと,課題作成,解説,添削等が自分に返ってくる。よって,週末は覚悟が必要となる。

そんなこんなで,大変ではあったが,何とか前期の15回分の授業が,無事に?終わったことは何より。

周りの方々に感謝。

平井利明のメモ

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2012.07.15

セルフタイマー機能のアプリ(iPhone)

iPhoneのカバーが開くようになっているので,写真のような形にして置くと集合写真等の撮影も可能。
しかし,集合写真等に自分が写り込んだりしようとすれば,セルフタイマーの機能が不可欠。
けれども,iPhoneにはセルフタイマーの機能が無い。
そこで,フリーのアプリの

TimerCam
http://itunes.apple.com/jp/app/serufutaimakamera-timercam/id494952699?mt=8
を利用させていただいています。

簡単でかつ便利に使えます。

余談として,
写真Img_0091にありますように,
ケースにはカードを差し込むことができるので,Edy(現在,楽天Edy)が使えるカードを入れてコンビニなどでの支払の際に使っています。
ただし,現金をチャージしなければならない等手間がかかります(ただし,その分,紛失の際のリスクは限定されていることになりますね)。

docomoのiDの方が便利なのですが,これは仕方がないですね。

しかし,電子マネーの類は色々なものがありますが,利用者としては,不便この上なし。どの端末でも使用できるように統一して欲しいものですね。

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深夜の時間帯における考察

昼間にぐっすり寝ると,案の定,夜は寝れないことが多い。
それでも寝れそうかなと思った時に,1つのことがひらめいてしまうことがある。

そんなときには,起きて,キーボードに向かうことが多い。

深夜の周りが静まった時間帯に,例えば,1つのことについて,ネットで情報を検索したりしながら,キーボードを叩いて,色々な要素から多面的に考えると,見えてくることは少なくない。
それは,良い面でも悪い面でもなのだが。

そんな時間をすごすことが,結構気に入っている。
ただし,たまにでなければ,体が嫌がる。

しかし,そのときまとめたものを,そのまま以後に用いるかというと,そうでもない。
眠りにつくまでにまとめ上げたものを,結局そのまま使わないことも少なくない。
朝になって,やっぱりやめたということが結構ある。

せっかくやったのに,ムダだったなと,そのときには思うのだが,それでも,そのときに考察したことは,回り回って生きてくることは多いので,結果的には無駄にならないことが多い。

だから,続いているのでしょうね。

平井利明のメモ

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手書き入力とテキスト入力のできるメモアプリ

メモを残すこと。大事なことである。

メモを残す場面は大きくは2つあろう。

1つは,文章の下書きのようなもので,ある程度の量を筋道をたててまとめておくことになる。
そのような場合には,キーボードに向かって入力することが便利な場合が多いだろう。
私は,このような場合,デフォルトの「メモ帳」を基本的には用いている。
使い勝手がよいとは思わないが,outlookのメモと同期できて保存性等に優れている(なお,EvernoteやDropboxなどのクラウドはいずれも運営等の実態が不明なので全く利用していません)。

もう1つは,思いついたことをさっとメモしておきたい場面だろう。
このような場合には,迅速性が要求されるので手書きタイプのメモが便利。キーボードを打つよりはるかに楽である。
私は,「Penultimate」を利用している。
http://itunes.apple.com/jp/app/penultimate/id354098826?mt=8
他にも,いくつかアプリとしては登録をしているが,今のところ私には一番しっくりとしている。

Penultimateの難点は,手書き入力はできるが,テキスト文字の入力ができないこと。メモするには手書きだけできれば十分かと思われるかも知れないが,ネットでコピーしてきたテキスト情報を,ペースト(貼り付け)して同一のファイルに載せておきたいことが度々生じる。つまり,思いついたことを手書きでメモ書きしておいて,ネットから拾ってきた関連情報をテキストでコピペして貼っておく。最低限,リンク情報だけでも貼っておきたい。

これができれば便利だと前々から思っていて,折を見てアプリをさがしていたのだが,なかなかそのようなアプリを実際に見つけることができていなかった,
しかし,
「NoteLedge」はそれができるアプリのようですね。http://itunes.apple.com/jp/app/noteledge/id483101556?mt=8
手書きとテキストの両方の入力が出来るだけでなく,動画や写真を貼り付けたりが可能等かなりの多機能。

但し,手書きだけの場面でいうと,Penultimateの方が,反応が速くストレス感が小さい。
よって,メモを利用する場合によって,アプリの使い分けが必要となるのだろう。

(なお,アプリは,ご自身の判断にて利用ください)

平井利明のメモ

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2012.07.12

著作権テキスト:初めて学ぶ人のために(文化庁)

著作権テキス卜-初めて学ぶ人のために-平成 24 年度
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/text/pdf/h24_text.pdf

著作権テキスト
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/text/index.html

平井利明(弁護士@中村・平井・田邉法律事務所)のメモ

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違法ダウンロードの刑事罰化についてのQ&A(文化庁)

違法ダウンロードの刑事罰化についてのQ&A
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/download_qa/pdf/dl_qa.pdf

違法ダウンロードが罰則の対象となることについて知っておきたいこと(子ども用)
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/download_qa/pdf/dl_qa_child.pdf

違法ダウンロードの刑事罰化についてのQ&A
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/download_qa/index.html

注:あくまでも文化庁による解釈であって,ここに記載された解釈が実務的,あるいは実際の運用上において正しいものであると確定しているわけではありませんのでその点ご注意下さい。

平井利明(弁護士@中村・平井・田邉法律事務所)のメモ

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2012.07.11

「消化管穿孔で開腹手術せず,保存療法の選択に過失無し」@日経メディカル2012年7月号

「消化管穿孔で開腹手術せず,保存療法の選択に過失無し」
 広島地裁平成21年9月11日判決

平井 利明(弁護士)

日経メディカル:2012年7月号
医療訴訟の「そこが知りたい」
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/info/mag/nm/toc1207.html


平井利明(弁護士@中村・平井・田邉法律事務所)のメモ

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智歯の抜歯

左下の親知らず(智歯・左下顎第三大臼歯)の抜歯完了。
かなり深いものであったことから手技が大変で結構時間を要したのですが,先生のおかげで無事に終了。
年間多数の実績があり,多少の困難なものでも対応できるとのことでしたが,本当にさすがというのが素人ながらの実感。

今は,麻酔が効いているので,まだ良いですが効果が切れてくるときっと大変なのでしょうね。切れるまでに仕事を終えてしまわなければ。

しかし,埋伏歯抜歯手術は加算分を含めて1150点(基本1050点+加算100点)。
もっと,あっても良いと思うのだが。

平井利明のメモ

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2012.07.10

クマゼミの第一声

前夜までとは打って変わって、何となく寝苦しさを感じるようになった翌朝。
この夏のクマゼミの第一声を聞く。

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