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2015.02.19

事故報告書を警察が狙っている。

怖ろしい報道がありました。  
 
報道内容が正しいならば,事故調査が直面する重大な問題が現実化したということなのでしょう。  
医療事故調査報告書に対する警察の本音なのでしょう。  
警察等の捜査機関は,病院が作成する「調査報告書」を狙っているということです。  
自分の勤務先の病院の事故調査報告書が,捜査機関に渡って,それが犯罪の立件のための資料に用いられるということが現実化してしまっているといえます。  
自分の勤務する病院等の事故調査に協力すると,自分あるいは同僚が犯罪者とされる具体的な危険が見えてしまったということになります。

以下,引用
 「女子医大、調査報告書を警視庁に 医療事故で提出、波紋も」   東京女子医大病院で昨年2月に男児=当時(2)=が死亡した医療事故で、第三者調査委員会がまとめた報告書を同病院が警視庁に任意で提出していたことが18日、関係者への取材で分かった。  医療事故調査をめぐっては「刑事責任追及と切り離すべきだ」として、医療現場には警察への報告書提出に強い反対論があり、今回の対応は波紋を広げそうだ。  女子医大病院幹部は「任意提出しなければ強制的に押収される。その方がダメージは大きく、協力すべきだと考えた」としている。  この幹部によると、第三者調査委の設置を公表していたため、結果が出たら提出するよう警視庁から文書で要請が来ていた。」
2015/02/18 21:59   【共同通信】
引用終わり
http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015021801002139.html

 事実確認は必要だろうと思いますが。
 事実ならば,相当怖ろしい話だと思います。
 このような警察等の捜査機関の実務を前提に,今の事故調の制度が完成すると 事故調査に誰も協力しなくなって 医療安全がかえって損なわれる事態が生じてしまうことを危惧しています。

 個人的には, 医療者が,このようなリスク情報を共有し, この問題について早急に問題提起して, 現在の事故調の議論に反映させることが大事なのだろうと考えています。

らt

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