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2006.08.06

『組織行動の「まずい!!」学」(どうして失敗が繰り返されるのか』樋口晴彦著

『組織行動の「まずい!!」学」(どうして失敗が繰り返されるのか』樋口晴彦著・祥伝社新書・2006年7月

「規則やマニュアルを無用に増加させるとかえって現場の規範意識を後退させる危険性があることに注意が必要である。」と書かれ,更に「リスク管理の関係者の間では『ISOを取得した企業でおかしな事故がよく起こる」と密かにささやかれている。」との指摘がなされている。
 作らなければならないだけのために作られるマニュアル等が多く,そのようなマニュアル等は,微に入り細を穿つようものが多い。それは色々場面を想定しかつその際に実用的なわかりやすいものであれば問題はないが,単に,いざというときの責任逃れのためのものとしか考えられないようなものも存在する。そんなマニュアル等が意味もなく行動を縛ることになる例は,実際に少なくはない。
 私も,作られたマニュアル等を目にする機会がある。そのときにはこのように聞くことが多い。「この内容を知っている人がどれだけいるの?」,「そしてこの内容は実現が可能なの?」と。
 また同書では,集団においてはひかる意見があっても意思決定が非合理な方向に歪められてしまう現象があり「グループシンク」と呼ばれていることが指摘されている。このような問題を防ぐには「けなし役」を必ず参加させることが適当であることは参考になった。
 なお,この本にはいくつかの具体的な例が挙げられている。しかし,壁があるようだ。「私は,本書の執筆のため様々な事例を調査するたびに,意味のある情報がごくわずかしか公開されてない現状を痛感した」。正しくそのとおりであると思われる。

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