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2007.03.29

「惑星」大フィル定演(ホルスト&エルガーの夜)

惑星を生演奏で聴いたのはお初。
とてもようござんした。満足!

「惑星」大フィル定演
     ↑チェロの独奏によるアンコール曲

追記)

3月29日(木) 19:00
大阪フィルハーモニー交響楽団第406回定期演奏会
ザ・シンフォニーホール
指 揮: 秋山 和慶
女声合唱: ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団
曲目:
エルガー(Sir Edward William Elgar,1857年-1934年)
/チェロ協奏曲 ホ短調 作品85
    (独奏:ジャン・ワン)
ホルスト(Gustav Holst,1874年-1934年)
/組曲「惑星」作品32

何と言っても「海王星」(組曲「惑星」の最終曲)。
神秘的な曲なのだが,CD等で聴く分にはあまり好きには思えなかった。
しかし,生の「女声」・・・・・・・
ものすごく,よろしおました!
歌い手たちは舞台裏。そして,楽器群は目の前。
このバランスの妙も,生でなければ味わえない。
惑星はメジャーな曲で聞きやすいように思える曲だが,その実,楽譜はなかなかナンギである。
ホルストは,イギリスの作曲家にしてはオーケストレーションの妙に精通していて,もの凄く色鮮やかな曲を創り出す能力を有している。
それだけにきっちりと合わせるとなるとものすごく難しい曲である。
ただ,複雑すぎてとか,力任せにという部分があるので,それなりにあわせれば,それらしく聞こえる曲でもあるという点もあるのだが。
でも,このような色とりどりの曲は,ライブ演奏で堪能することが一番!
最初の「火星」から迫力満点!
なお,この曲は,大編成のオーケストラを要する(チェレスタ,パイプオルガン,ハープ2台,ティンパニ2組等々)。その中で,私が高校時代に吹いていた楽器であるユーフォニアム(euphonium,なお私が学生の頃はユーフォニウムと読んでいましたが,ユーフォニアムの方が言語発言に近いそうですね)を見かけた。あれれ,何の曲に用いるんだっけと興味津々でいたところ,思い出した!
「火星」ソロのユーフォニアムとラッパ(トランペット)との掛け合いがあるんだっけと。思い出して,涙・・・・
それはともかくとして,全体的に,ようござんした!!!
今日は,人気曲であり且つ春休みということからか学生さんも多数来られていた。
きっと,とてもとても喜ばれだろうし楽しかったのだろうと思う。
指揮者の秋山さん,この難しい曲を的確に指揮されていたと思う。
感心して見入っていました!
また,是非ともライブで聴いてみたい曲です!!

それに比すると,1曲目のエルガーのチェロ協奏曲。
影が薄かったと言わざるを得ない。
いぶし銀のような曲で,じっくりと何度も味わえば絶対に良い曲だと思えるのだが,イギリスらしいというかじっくりとした作りはなかなか人目を惹くものではなかなか無い。
また,第1次世界大戦直後の曲ということもあり,曲想が重いものであることも影響している。
このような曲はCDを買って,じっくりと聞き込んでみるとよいのだと思う。

余談だが,この曲は,エルガーが作った最後の大曲だそうな(編成はかなり大がかりなオーケストラを要する)。
この曲を作曲した翌年に,エルガーは(8歳年上の)奥様を亡くし,それ以後は,めぼしい作品を生み出さなかったとのこと。エルガーの曲で多くの人に知られている名曲に「愛の挨拶」という曲がある。これは,奥さん(当時は結婚前)のために作った曲とのこと。芸術の世界とは,特に,そんな一面があるのでしょうね。

チェリストは中国人の方。
なかなかしっかりとしたものをもっていることを感じさせる演奏だった。
それはそれとして,アンコール曲の演奏をされているときにしみじみと受けた印象。
1曲目は,とりあえずここではおく。
2曲目は,中国の民謡とのことであった。
その節回しや音色などは何とも言えない雰囲気であり,やはり絶品。
チェリストはアメリカで活躍されている方のようではあったが,やはりアジア人を感じる瞬間であった。
見よう見まねのものではなく,生来の或いは小さいときに体得した感性というものは,失われないものだと。
そのときふと思ってしまった・・・・・・
プログラムには次のような一節が引用されていた。
『エルガーは,「私たちイギリスの音楽家はイギリスの風土からインスピレイションを,音楽を引き出すべきだ」と独自の音楽創造を訴え続けた。』
アジアで,日本人のオーケストラと中国人のチェリストが,イギリス人の曲をやっている。それも,特にイギリスにこだわった人の作品をやっている。
これって,何なのだろうかと・・・・・・?
良い曲で,良い演奏だし,納得の出来るもの。多分,フランス人やスペイン人が聴いても納得のいく演奏だろうと思う。
しかし,コテコテのイギリス人が聴いたときにどう感じるのだろうか?
何か言葉で表されない感覚的なものが欠落していることって,実はあるのかも?
・・・・・・・
ただ,こんなことをあまり考えてしまうと,面白く聴けなくなってしまうのでこれ以上は考えないけどね。

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