「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」辻野晃一郎 (著)
ソニーに長年勤務した後に,google日本法人の社長を務めた経験のある著者による。
世に斬新な製品を次々と生み出してきたSonyの現状に対する厳しい視線と,ネットワーク時代に躍進を続けるgoogleの企業のあり方が,著者の目を通じて語られている。
なかなか面白く読ませて頂いた。
但し,筆者の個人を通じた内容・意見であり,その客観性については配慮が必要であろう。
現在のソニーの有り様は,部外者の私にはわからないが,
確かに世界を「アッと」言わせる製品を見なくなったという感はある。
先月,ソニー製のテレビを購入した。
テレビとしての機能は性能として優れていると思う。
なお,インターネットに接続させることもできるので,Youtubeの動画などをテレビで観たり聴いたりしているのだが,なかなかの迫力で(正直なところ,パソコンの貧弱な環境で観たり聴いたりしているのとまた異なった世界である),これからのテレビの有り様を感じさせる(放映中のテレビ番組に魅力的なものが少ないという意味でもある)。
それはよいのだが,インターネット接続させる際の文字入力方法は,附属のリモコンを用いるしかない。一つ一つ文字を選択して文字入力を行っていく。
とてもとてもまどろっこしい。いつの時代のものなのと考えさせられる。
(無線・有線)キーボード等を接続させたりする方法は,調べてみた限りではなさそうだ。
これがあのソニーの製品なのか?と正直感じた。
そんな折の本書であった。
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